自動化テストの注目のメリット上位5項目

Nextgen | 2020年12月23日 | ブログ投稿

各企業が広範囲に自動化テストを採択し普及していることはもはや疑う余地がありません。実際、Tricentis社によると、すでに組織の40%が全体テストの30%以上を自動化しています。

一部の組織では、進歩はさらに厳しいものです。該当する組織の24%は、テストの50%以上に自動化テストを導入しています。事実、多くの組織で手動テストと自動テストのハイブリッドアプローチへの転換が行われているため、手動テストはテスト方法において長年優位な位置から後退しています。

これらの傾向は、特定の種類のテストを遂行する組織の間で、拡大しています。回帰テスト、繰り返し実行、負荷テスト、パフォーマンステスト、クロスブラウザーテストは、最も一般的な5つのタイプの自動化テストです。

このような事が発生している理由を理解するためには、自動化テストの測定可能な利点を調べる必要があります。以下に自動化テストの上位5つの利点を列挙します。

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1. テストあたりコストの削減

テストあたりの真のコストを算出することは、複雑なプロセスが必要です。 Capgeminiによると、「アジャイルとDevOps時代の到来」とともに、これはテストコストの算出が、より困難になっていること意味します。

多くの組織はまた、かなり長期間に渡る関連するテスト投資の期間を経験してきました。ロボットプ工程の自動化、機械学習、人工知能の実装と活用は、すべて初期先行費用が必要です。

しかし、このような初期コストを投資することになると、それに応じた大幅な利益が得られます。テスト計画の精密度と定義が自動化に合わせて向上することで、低コスト市場へのアウトソーシングの機会が創出できます。また、テストをより早く完了することができることも意味します。

2年前にCapgeminiの回答者の39%程度であった自動化テスト導入が、2年経過後、61%に増加し、自動化テストによるコスト低減を達成されたと回答した理由である筈です。

2. 人件費の削減

熟練したソフトウェアエンジニアの給与は、かなり高い水準です。多くのQAチームは50〜100名程度のソフトウェアエンジニアを保有しており、各自ある程度の水準以上の給与と福利厚生の包括的なパッケージの待遇を受けています。

シリコンバレーのテストエンジニアは、世界で最も高い給与レベルであり、業界の期待から、テスト組織が世界のどこに拠点を置いていても、テストエンジニアの給与は決しては安くはありません。

自動化テストにより、企業はテストチームの規模を縮小することができます。したがって、資金を他の投資に振り向けるか、または事業の純利益に転換できることを意味します。また、テストが不要な場合でにテストエンジニアに給与を支給しなければならない状況も無くすことができます。

3. より速いテストサイクル

速度は、自動テストの主な利点の1つです。人間が各テストを手動で完了して記録する必要がなければ、より速いテストサイクルが標準になります。

Tricentisの回答者のほぼ3分の2(63%)が、自動化テストを通じて実現した最も明白なメリットとしてこれを挙げています。

この利点は2つの方法で現れます。

まず第一に、実際のテストの速度が速くなります。自動化は比較的簡単に高レベルの複雑さを処理できるため、これは複雑なテストシナリオに特に関係があります。手動で同じテストを行うと、多くの場合、複数のエンジニアが関与し、プロセスがさらに遅くなる可能性があります。

第二に、自動化により、24時間年中無休のテストサイクルが可能になります。自動化テストを採用している組織は、テストエンジニアの労働時間やシフトパターンに依存しなくなりました。営業時間のみの生産性は遠い記憶になります。

これら2つの要素を組み合わせると、非常に強力になります。自動化テストは、手動の同等のものよりも多くのバグがより迅速に発見されることを意味します。また、市場投入までの時間が短縮され、自動化をより広く採用している企業に競争上の優位性がもたらされます。

4. より広いカバレージ

自動化テストにより、テスト機能の深さと複雑さが大幅に向上します。自動化によって「より良いテストカバレッジ」が実現したと答えたCapgeminiの回答者の10人に7人に聞いてみてください。

例えば、車載インフォテインメントシステムの潜在的な使用例を考えてみましょう。電話、音楽ストリーミング、衛星ナビゲーションがすべて同時に行われる可能性があります。

自動化テストにより、組織は特定のテストシナリオでより多くのことを同時に行うことができます。対照的に、手動テストの変数は、テストエンジニアがどのアクションがどの結果を生成しているかを正しく識別するために、最小限に抑える必要があります。

自動化テストによって生成された結果のログとバグレポートも戦略的に価値があります。これらは、サプライチェーンにおける説明責任を判断し、特定された問題を修正するプロセスを迅速化するのに役立ちます。

5. 遠隔制御と一貫性の維持

自動化によってテスト方法が非常に正確に定義されるため、プロセス全体がはるかに堅牢になります。これにより、地理的に離れたテストチームが、他のサイトのチームよりも製品に関する洞察と経験が少ない場合でも、組織全体で一貫した方法で作業できます。

これは、テストプロセスだけでなく、その後の分析にも影響を与えます。厳密に定義されたテスト方法を使用すると、テストサイト間でデータを比較するのが遥かに簡単になります。したがって、サンパウロのエンジニアから収集されたデータは、シンガポールでのテスト結果と簡単に比較できます。自動化とは、地理的な分散の潜在的な問題が軽減され、制御と一貫性が向上することを意味します。

自動テストは長期的なソリューションです

「組織が専門知識と熟練度を獲得するにつれて、今後数年間で自動化をより効果的に活用できるようになります。」 - Capgemini

自動化テストは特効薬ではありません。それをビジネスに導入しても、一夜にしてすべての問題が解決出来るわけではありません。他のソリューションでもそうですが、それぞれに固有の課題が伴います。

先ず適切なスキルを持つスタッフを発掘する必要があります。 それに該当するスタッフを確保し、彼らが現場で専門分野の活動ができるようにするための継続的なトレーニングを行うには、持続的な努力と投資が必要になります。

しかし、組織がテストの自動化を進めるほど、そのメリットはより明確になります。

自動化がまだ全体テストの10%を占めていない企業の場合でも、その利点は依然として明らかになります。 Capgeminiの回答者は、テストサイクルの高速化(46%)、テストカバレッジの改善(38%)、バグの早期発見(20%)など重要なすべてのメリットを確認しています。

しかし、50%以上のテストの自動化が進んでいる組織に同じ質問をすると、テストサイクルの高速化(88%)、テストカバレッジの改善(71%)、バグの早期発見(68%)などと回答しり、全般的なメリットが急激に増加します。

これは、あなたが自動化推進に向けた出発点に立っている場合、必要な労力とある程度の投資が必要になりますが、間違いなく肯定的な結果と明確な競争優位性を確保できるでしょう。

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